「眼の前に大きく広がる海に降り注ぐ、大雨はとても素敵だった…」
今日の午後からサロンに来られたM様が、ふと漏らした言葉。
9月に一人旅をし、日頃の疲れを癒し、元気になって帰って来られたとのこと。
M様は外資系の会社に勤めるOL。毎日、英語を操って大変な仕事をこなして
いる。最近、英語が嫌になってきたという。
「なぜですか?」の問いにこう答えた。
「なぜ、この人達(同じ会社に勤める欧米人)はこんな安直でストレートな表現し
か出来ないんだろう。それに比べてこの頃は、日本語の美しさを実感している。」
M様は、同じ会社に勤める欧米人とのコミュニケーションにほとほと疲れている
様子だった。
バカンスでは、殆ど観光らしいものはせず、ただただ好きな本を読み、美しい景
色を眺め、自分を取り戻すための大切な時間を過ごしていたようだった。
「必要な時間なんです…。」
そう言われたM様はとても知的で華奢な方。
誰でもきっと、生きるエネルギーが落ち込んだとき、知らず知らずのうちに、
パワーを回復するために必要な時間を持ちたいと行動を起こすでしょう。
M様にとっては、大好きな地で過ごす一人の時間がそれでした。